Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は、アニメ『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』OPテーマとしても話題になった一曲。
曲全体を通して、“生身”の実力と存在感を誇示するリリックが、韻とフローによって強烈に印象付けられています。
🎯 主な韻の特徴
1. 短母音・長母音を交互に叩き込む冒頭
チート / gifted / 荒技 / wanted
禁忌 / 禁じ手 / 明らか盲点
- /i/・/e/・/o/の短母音を高速で切り替え、硬質な響きに。
- 「wanted」「盲点」など、英語と日本語を混在させたクロスランゲージ韻が特徴。
2. “生身”の強調と繰り返し
it’s生身 it’s生身 yeah yeah yeah yeah
- 「生身」のリピートは、韻というよりビートの一部として機能。
- 言葉の音圧で「加工なし=本物」のテーマを押し出す。
3. “Bling / Bang / Born”の三段ループ
Bling-Bang-Bang, Bling-Bang-Bang-Born
- 「Bling」「Bang」「Born」の**頭韻(B音)と母音の変化(/ɪ/ → /æ/ → /ɔː/)**がループ構造を形成。
- リズムが強制的に耳に残る中毒性の高いフレーズ。
4. 音韻連鎖による畳み掛け
教科書に無い / 問題集に無い / 超BADな呪(まじな)い
- 「無い」「無い」「呪い」での脚韻に加え、途中の「BADな呪い」で母音を崩しアクセントをつける。
5. 自己誇示パートの韻固め
学歴も無い 前科も無い 余裕で Bling-Bling
この存在自体が文化財な脳味噌 Bling-Bling
- 「無い / 無い」で韻を踏みつつ、後半を「Bling-Bling」で統一。
- **否定形の連打 → 肯定形のシンボル語(Bling)**という対比で自信を強調。
6. 関西訛り×武器化する言葉
関西訛り 生身のコトダマ / 音楽、幸運、勝利の女神…
- 「生身のコトダマ」の響きはフロー上でもフック。
- 文化的背景(訛り)と普遍的テーマ(幸運・勝利)を連続韻で接続。
🧩 韻構造のまとめ
- 英語と日本語を自在に交差させるクロスランゲージ韻
- 単語そのものをビート化するループ構造
- 否定形→肯定形の対比構造
- 固有名詞や文化的要素をサウンドとしても活用
🎵 総評
「Bling-Bang-Bang-Born」は、ただのアニメタイアップ曲に留まらず、Creepy Nutsが持つ**“生身”の説得力**を最大限に引き出した一曲。
韻の配置と反復が、まるで格闘技のコンビネーションのようにリスナーへ突き刺さります。
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