キャリアコンサルタント試験の中でも、受験者が特に不安を感じやすいのが「実技(論述)試験」です。
学科試験のように過去問が明確に公開されているわけでもなく、面接のように体感で理解できるわけでもない。
「何を書けば正解なのか分からない」という声が多いのが論述試験の特徴です。
本記事では、キャリアコンサルタント実技(論述)試験の概要を体系的に整理します。
論述試験とは何か?
論述試験は、提示された事例を読み取り、設問に従って文章で回答する試験です。
単なる知識問題ではなく、事例分析力・構造化力・支援方針の妥当性が問われます。
試験時間は限られており、その中で的確に要点を整理し、簡潔にまとめる力が必要です。
出題形式の特徴
① 事例提示型
相談者の背景や発言内容が文章で提示されます。
② 設問分割型
通常、複数の設問に分かれています。
- 相談者の問題点は何か
- どのように見立てるか
- 今後の支援方針は何か
③ 理論暗記では解けない
理論名を書けば得点になるわけではありません。
論述試験で見られている本質
多くの受験者は「何を書けばいいか」に悩みますが、評価の本質はシンプルです。
① 相談者理解ができているか
表面的な悩みだけでなく、背景や心理状態を読み取れているか。
② 問題の構造化ができているか
感情・環境・発達段階など多面的視点があるか。
③ 支援の方向性が妥当か
アドバイスではなく「支援の枠組み」になっているか。
合格ラインはあるのか?
論述試験には明確な「最低点」が公表されていません。
しかし、合否は総合評価で決まります。
重要なのは「大きな減点をしないこと」です。
- 設問無視
- 事例読み違い
- 断定的アドバイス
これらは致命傷になり得ます。
よくある誤解
理論を書けば得点が上がる?
理論名を無理に入れる必要はありません。
長く書けば有利?
冗長な答案は評価されません。
正解は一つ?
論述は「唯一の正解」を求める試験ではありません。
論述試験の難しさの正体
難しさの正体は「曖昧さ」です。
採点基準が公開されていないため、不安が増幅されます。
しかし裏を返せば、「基本を外さなければ大崩れしない」試験でもあります。
合格する答案の共通点
- 設問に忠実
- 事例に根拠がある
- 構造が明確
- 断定しすぎない
今後の記事で扱うテーマ
本シリーズでは、今後以下を詳しく解説します。
- 答案の型(テンプレ)
- 設問別の書き方
- 高得点答案の特徴
- 減点パターン分析
- 練習方法
まとめ
キャリアコンサルタント実技(論述)試験は、「特別な才能」を求める試験ではありません。
問われているのは、相談者をどう理解し、どう支援しようとするかという姿勢です。
構造を理解すれば、安定した得点は十分可能です。
