キャリアコンサルタント実技(論述)試験において、設問2は合否を分ける重要な設問です。
設問1で整理した問題点を、なぜその状態になっているのかという「背景」から分析するのが設問2の役割です。
ここで抽象的な一般論を書くと、一気に減点リスクが高まります。
本記事では、設問2の本質、書き方の型、理論の適切な使い方、そしてNG例を詳しく解説します。
設問2で問われている本質
設問2は「なぜその問題が生じているのか」を問う設問です。
- 個人要因
- 環境要因
- 発達段階要因
- 心理的要因
これらを整理し、問題を構造的に理解できているかが評価されます。
設問1との違いを明確にする
設問1は“何が問題か”。
設問2は“なぜ問題が起きているか”。
ここを混同して、設問1の繰り返しを書いてしまう受験者が非常に多いです。
設問2の基本構造(型)
安定した答案を書くための型は以下の通りです。
① 個人要因の整理
自己効力感、価値観、意思決定スタイルなど。
② 環境要因の整理
職場環境、家族状況、上司との関係など。
③ 発達段階の視点
キャリア発達上の課題との関連。
④ 相互作用としてまとめる
「〜が相互に影響し、現在の状態に至っていると考えられる」
理論の使い方(重要)
設問2で理論を使うことは有効です。
ただし、理論名の羅列は逆効果です。
NG例
「スーパー理論から見ると〜」
→ 事例との接続が弱いと減点リスク。
OK例
「探索段階における自己概念の揺らぎが背景にあると考えられる」
→ 理論を“説明ツール”として使っている。
やってはいけない記述
設問2でも最も危険なのは、
どんな事例にも当てはまる記述を書くことです。
例えば、
- 自己理解が不足しているためである
- 情報不足が原因である
- コミュニケーション不足が背景にある
これらは非常に汎用的で、事例固有性がありません。
設問2では「その事例だからこそ言える背景」を示す必要があります。
減点されやすいパターン
① 単一要因だけを書く
複数要因の相互作用を書くことが重要。
② 断定しすぎる
「〜が原因である」と言い切るのは危険。
③ 設問1の焼き直し
同じ内容の繰り返しは減点対象。
時間配分
設問2は論述全体の中核です。
全体の30%程度の時間を使っても良い設問です。
まとめ
設問2は、問題の「深さ」を示す設問です。
一般論ではなく、事例固有の背景を構造的に書くことが合格への鍵です。
理論は主役ではなく補助輪として使いましょう。
