キャリアコンサルタント論述|設問3「見立て」の書き方完全解説【専門性で差がつく】

キャリアコンサルタント実技(論述)試験において、設問3「見立て」は最も専門性が問われる設問です。

設問1で問題を整理し、設問2で背景を分析したうえで、「キャリアコンサルタントとしてどのように理解するか」を示すのが設問3です。

ここで抽象論に終始すると、答案全体が弱くなります。

本記事では、設問3の本質、書き方の型、理論との接続方法、減点パターンまで詳しく解説します。


設問3で問われている本質

設問3は単なる要約や分析ではありません。

問われているのは、

  • 専門職としてのアセスメント力
  • キャリア発達の視点
  • 支援の方向性につながる理解

つまり、「プロとしてどう捉えるか」です。


設問1・2との違いを明確にする

設問1:何が問題か

設問2:なぜ起きているか

設問3:専門的にどう理解するか

ここを混同し、設問2の焼き直しを書く受験者が非常に多いです。


見立てとは何か?

見立てとは、相談者の状態を理論的・発達的観点から位置づけることです。

例:

  • 探索段階における自己概念の揺らぎ
  • キャリアアンカーと現職との不一致
  • 自己効力感の低下状態

単なる感想ではなく、「枠組み」を用いて整理します。


設問3の基本構造(型)

① 現在の状態を位置づける

「現段階では〜の状態にあると考えられる」

② 理論的視点を示す

理論名を出す必要はないが、理論に基づく視点を示す。

③ 支援につながる示唆を含める

次の設問4につながる布石を打つ。


理論の適切な使い方

設問3は理論を使いやすい設問です。

NG例

「スーパー理論によると〜である。」

→ 理論説明になってしまう。

OK例

「キャリア発達段階上の課題に直面している状態にあると考えられる。」

→ 事例に即している。


どんな事例にも当てはまる記述はNG

設問3でも最も危険なのは、

どの事例にも使える抽象表現です。

例:

  • 自己理解が不足している状態である
  • 意思決定ができていない
  • 将来に不安を抱えている

これらは汎用的すぎます。

事例固有の文脈に結びつけることが重要です。


減点されやすいパターン

① 分析の繰り返し

設問2の内容を言い換えるだけでは不可。

② 断定しすぎる

「〜が原因である」と言い切るのは危険。

③ 理論の詰め込み

理論名の羅列は逆効果。


時間配分

設問3は設問2と同等かやや短めで構いません。

全体の20〜25%程度が目安です。


まとめ

設問3は、受験者の専門性を示す設問です。

抽象論ではなく、事例に根差した見立てを書くことが重要です。

理論は飾りではなく、理解の補助として使いましょう。

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