Creepy Nutsの「はらぺこあおむし」は、反復するフックと独特の言葉選びで、飢えにも似たハングリー精神と誇りを描いた楽曲です。タイトルの“はらぺこあおむし”は童話的でありながら、ストリートで生き抜くアーティスト自身の姿を投影した隠喩とも言えます。
🎤 1. 繰り返しのフックと韻の固定化
おかわり無料のキャベツ盛り forever
とっぽいおべべでおおもしたった俺ら
TOP BOY
- 「forever」「TOP BOY」で英語の響きと日本語の語感を混ぜ、固定リズムを作る。
- フックを3回以上繰り返すことで、観客に刷り込み、ライブ映えする設計。
🎤 2. 内韻・母音韻の活用
例えば
地下から日の目見た土竜の唄 / クレイジーパピヨンなおっちゃった俺ら
- 「唄」「俺ら」の**-a音韻**、さらに「パピヨン」「おっちゃった」で母音繰り返し。
- フランス語由来の“パピヨン”が、アンダーグラウンドから羽ばたく比喩として機能。
🎤 3. 内省と攻撃性を混ぜたバース
波のない奴は石もん / そんぐらい分かるだろ見たら
- 「石もん/見たら」で軽く脚韻を踏み、意味的には**“動きのない奴=石”**という断定。
- 自らの立場を際立たせる対比構造。
🎤 4. 多重言及・人物比喩
別のパパはGOTの子やったみたい
- GOT=おそらく「Game of Thrones」などのカルチャー参照。
- 固有名詞を使うことでリスナーに映像的イメージを与える手法。
🎤 5. 言葉遊び的な韻圧縮
- 「前から前に出たらアレも…急ような」など、リズム優先で助詞を詰め、詰め込み型ライムを構築。
- 意味を100%明示せず、音と勢いで聞かせるスタイル。
🪶 まとめ
「はらぺこあおむし」は、食欲や渇望を象徴するフレーズを軸に、内韻・母音韻・固有名詞参照を駆使した一曲。フックの中毒性と、アングラから表舞台へ出た自身の物語性が融合し、単なる韻踏みを超えたストリート・アンセムに仕上がっています。
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