【韻解説】Creepy Nuts「mirage」|背徳と幻想が交差する“夜の蜃気楼”

Creepy Nutsの「mirage」は、雨に滲む都会の夜を舞台に、背徳的な関係と抗えない衝動を描いた楽曲です。
タイトルの“mirage(蜃気楼)”が示すように、手が届きそうで届かない関係性を、吸血鬼やチュパカブラといった異形のメタファーで彩り、幻想と現実が交錯する世界を作り上げています。


🎯 テーマ

  • 欲望・未練・衝動が入り混じる一夜限りの関係
  • “mirage”=幻影としての恋情と距離感
  • モンスターの比喩で危うさと中毒性を増幅

🧠 韻の特徴

1. 母音韻によるフックの固定化
サビの「goodnight/mirage」は[aɪ]系の母音韻で響きを揃え、幻影の感覚を強調。繰り返しによる中毒性で印象を刻みます。
例:
「呆れた顔でgoodnight 追いつけたと思えばmirage」

2. 固有名詞+音遊びの融合
「Chupacabra blah blah」「Dracula la la」など、固有名詞に擬音を接続。リズム感と異世界感を同時に演出しています。

3. 内部韻による物語の対比構造
「血が昇ったら始まっちゃう」「日が昇ったら灰になっちゃう」のように、同じ母音で高揚と終焉を対比。夜の始まりと終わりを音でつなぎます。

4. 擬音・スキャット的フレーズでの没入感
「la di la di la la」のような母音反復で、催眠的な流れを作り、夜の時間感覚をぼやけさせる効果があります。


🎵 注目の韻パターン

フレーズ音の共通点技法
goodnight/mirage[aɪ]サビ反復によるフック強化
Chupacabra/blah blah[bla]固有名詞+擬音で異世界感
血が昇ったら始まっちゃう/日が昇ったら灰になっちゃう[あう]高揚と終焉の対比
la di la di la la[a]催眠的反復

💡 まとめ

「mirage」は、背徳的な逢瀬の熱と朝を迎える儚さを、韻と比喩で緻密に構築した一曲です。
母音韻と内部韻の連鎖、固有名詞と擬音の合わせ技で中毒性を高め、物語性と情景描写の両方を引き立てています。
同じアルバム内でも特にダークで官能的な色彩を放ち、Creepy Nutsの物語性の高さを示す楽曲といえます。

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