「二度寝」は、浦島太郎・竜宮城・鬼ヶ島といった日本の昔話をモチーフに、現代社会の不安や皮肉を織り交ぜた楽曲です。
時間や場所を越える幻想的なイメージの中に、現実の息苦しさや社会批評をリズムに乗せて展開。韻とストーリーテリングが密接に結びつき、夢と現実を行き来するような感覚を生み出しています。
🎤 1. 浦島モチーフ+韻の連鎖
oh shit これじゃ浦島 / 玉手箱そっと蓋した / 立ち昇る煙 / 全ては変わってしまってた
- 「浦島」「蓋した」「しまってた」で –ta / –ma 系の韻を連鎖。
- 昔話の展開を現代風に圧縮して描写し、物語をコンパクトに韻で閉じています。
🎤 2. 警告フレーズと擬音ライム
warning warning 不適切な語録 / カチカチ気づきゃ火がついてく
- 「warning warning」から擬音「カチカチ」への流れで、耳に残るリズム。
- 「語録 / ついてく」で軽く踏みつつ、警鐘を鳴らすような音感を強調。
🎤 3. 英語フレーズと日本語のブレンド
my beautiful day day day / 聞かせて列島state of mind
- 「day day day」「state of mind」で英語の韻を踏みつつ、日本語の情景語を挟み込む構成。
- メロディックな発音と視覚的な日本語の組み合わせで、リズムと映像を同時に喚起。
🎤 4. 御伽世界と未来の対比
竜宮城や鬼ヶ島へ / 数十秒で月の裏へ
- 「竜宮城」「鬼ヶ島」から一気に「月の裏」へ飛ぶことで、韻よりも映像ジャンプの勢いが強調される。
- この飛躍感が楽曲全体の“夢と現実の往来”というテーマを補強。
🎤 5. 社会風刺+昔話のライム化
飛ぶ鳥貶めて満足 / 猿蟹はまだ憎しみ合ってる yeah
- 「飛ぶ鳥」「猿蟹」といった寓話的要素を並べ、現代社会の分断や争いを暗示。
- 物語のキャラ名をライムの中に自然に溶け込ませています。
🎤 6. 終盤の対句と韻
誰が眉をひそめ / 代わりに誰が息をひそめ
互いに睨み合った目と目 / 代わりに握り合った手と手
- 「眉をひそめ/息をひそめ」「目と目/手と手」で対句と母音韻を組み合わせ。
- 対立と和解が交互に描かれる構造が、曲のラストに余韻を与えます。
✍️ 総評
「二度寝」は、昔話的イメージ × 現代社会批評 × 英語混じりのフロウ という三層構造が特徴。
韻は固く詰める箇所と、物語性を優先して緩くする箇所が明確で、聴き手を物語の中へ引き込みながらも、現代へのメッセージを刻み込みます。
特に浦島モチーフの連鎖ライムと終盤の対句構造は、物語性とリズム感を同時に引き上げるハイライトです。
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